2012年05月18日

にほんごであそぼ

「にほんごであそぼ」 ご覧になった事がありますか。

 これは Eテレキッズ(NHKEテレ)の中で

朝(7時30分〜40分) 夕方(5時15分〜25分) 10分間だけ月曜日〜金曜日まで、

放映されている 幼児向けの番組です。

 私もまだ5・6回しか見ていないのですが 番組の中で、日本の伝統的な文化を

 狂言・浄瑠璃・歌・踊り・俳句・諺 などを通して、遊びながら 楽しく 教えてくれています。

小学生の教科書に出てくる程度ですが、清少納言の枕草子 松尾芭蕉の奥の細道

吉田兼好の徒然草 など分かりやすく、紹介してくれていました。

特に諺は興味深いですね。

例えば 「稽古とは 一より習い十を知り 十よりかえり もとのその一 (千利休)」

 「聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥」 「猫の手も借りたい」など.................  

 小錦(元大関)も出演していて楽しいですよ。

 この間 5月1日は八十八夜で 茶摘みの最盛期、 立春 立夏の言葉も出てきたので、

 早速M姉妹の授業に、茶摘みの写真(カレンダー) 茶摘みの歌を添えて取り入れてみました。

(あそびです) 理解してくれたかな?

 でも 楽しそうに聞いてくれました。  

 日本語の教え方もまだまだ未熟な私ですが、日本の伝統的な文化も紹介していけたらな、と思っています。


( 担当 K・S )                  
posted by N at 12:00| 日本語講師のつぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月11日

発話

 昨年7月からぐるりっとへ通っている中国からのS君 頭の良い子供で中国では100
点、100点だったそうです。 日本に来て算数の計算問題は95点、100点ですが国
語、理科、社会などは日本語の問題もあり思うようにならずストレスがたまるばかり、最
近は体調も悪く、顔色もさえず便秘が続いているようです。 日本の食生活にも馴染んで
いないのでしょうか? 給食はまずいと言います。少々時間はかかるがしっかりと理解し
て前進、ところが内向的な彼はなかなか友達が作れず覚えた日本語を使う機会が少ないよ
うです。 両親ともに中国人となると家に帰れば中国語、学校では黙って座っているだけ、
発話して復習する機会が少ないようです。いろいろな言葉の表現を覚えて理解はできても
使わなければ日常使えません。 5,6年生の男の子はお昼休みには待っていましたと言
わんばかりに運動場で走り回ったり、ボール遊びをしたりするのでしょうが、あまり運動
は好きではないようで昼休みも外へ行かないとのことです。
 
 クラスの友達の名前はしっかり覚えていて殆どの友達の名前を言えて書けるまでになっ
ているのに仲間入りできないようです。 遊びの中で日本語が飛び出し自由に会話出来た
らどんなにか楽しいかと思います。一時はクラスの女の子達からS君は「フケが出ていて
きたない」と言われ、くりくり坊主にしてやってきたこともありました。 これもストレ
スから?と考えさせられました。 彼なりに頑張っているのに。

 中国人は顔は全く日本人と同じなのに、同じように言葉が出来ない、勉強が分からない
と言ったことで、仲間に入れてもらえないのでしょうか? もっともっと発話のチャンス
を与えてあげたいものです。日本の子供達の会話を聞いていても遊ぶ時には文章でしっか
りと話すと言うより単語を叫んで通じあっているのではないでしょうか。S君、自信を持
ってクラスに仲間入りし飛びこんでと言いたい心境です。昔はお買い物もお店は対面で
「〇〇を――ください。」と発話したものですが今はスーパーでもコンビニでもかごに欲し
いものを入れてレジに持っていけば言葉なしで買い物も出来てしまいます。電車もバスも
カード一つで言葉なしで乗れてしまいます。発話のチャンスは本当に少なくなっています。
40年ほど前、私の近所に住んでいたアメリカ人の学生夫婦にお肉屋さんでの買い物、八
百屋さんでの買い物の仕方を教えてあげた事がきっかけで今でもお付き合いが続いている
のを懐かしく思います。

 S君も6年生になり忙しいのでしょうか。携帯メールがしばらく戻って来ませんでした。
連休に入り漸く返事が来て私の「元気ですか?」のメールに顔の絵文字が戻って来ました。 
笑顔にも見え泣き顔にも見え心配になりました。 私の息子(孫?)が悲しんでいる様な
顔に見え、わが身が引き裂かれるような不安に襲われました。「お腹の具合はどうです
か?」に対し「お腹はまだペコペコです。」との返事、一日も早く元気に走り回れる子供
になることにより学業にもついて行ける子供になって欲しいものです。

(A.S)
posted by ecu at 00:00| 日本語講師のつぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月04日

日本人よ、勇気をもちましょう

今年のお正月があけてから、新聞のコラムでドナルド・キーン博士が日本国籍を取得し永
住を決心されたという記事にくぎづけになりました。
ドナルド・キーン博士(90歳)はアメリカ合衆国出身の日本文学研究者で70年間に渡り
米国と日本を行き来して、日本文化を欧米に紹介して数多くの業績を残された方です。
「日本人よ、勇気をもちましょう」という表題のその新聞の投稿には、大震災が起こりテレ
ビで、ものすごい津波の映像を見て、日本の国籍を取ろうという気持ちが固まり帰化の申
請をした思いが綴られていました。
少し記事を抜粋させていただきます。

「地震と津波に襲われた東北の様子をニューヨークで見て、私は「ああ、あの「奥の細道」の
東北はどうなってしまうのだろう」と衝撃を受けました。
しかし、こうした災難からも、日本人はきっと立ち直っていくはずだと、私はやがて考え
るようになりました。それは「日本的な勁(つよ)さ」というものを、心に沁みて知ってい
るからです。
昭和20年の冬、私は東京にいました。
あの時の東京は、見渡すと焼け残った蔵と煙突があるだけでした。
預言者がいたら、決して「日本は良くなる」とは言わなかったでしょう。
しかし、日本人は奇跡を起こしました。
東北にも同じ奇跡が起こるのではないかと私は思っています。なぜなら、日本人は勁いか
らです。」

晴れて国籍がいただけたら、私も日本人の一員として、日本の心、日本の文化を守り育て
ていくことに微力を尽くしたいとも。
古くは小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)・日本研究家もかつて日本の魅力に取り付かれ日
本に帰化しました。
震災で日本を離れた外国人が多かったなか、あえて日本に骨をうずめようと決断されたキ
ーン氏の行動に勇気と感動を与えられた日本人は私だけではないのではないでしょうか?
東北にもようやく桜の花が咲き始め春がやってきました。
私たち日本人は日本に生まれたことにもっと誇りをもち、被災したかたがたに思いを寄せ
ていけたらとキーン氏の投稿を読んで思い知らされました。

( 担当 S.S )

posted by N at 12:00| 日本語講師のつぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする